せいよ○魔人と思しき友人がいます。
彼女はほぼ口癖のように「やりてぇ」とつぶやきます。
そんな彼女は30代を超えた頃からせいよ○が止まらない、加速しているとさえ言います。
いつまでもその勢いを保っていてほしいものです。
さて、今回は果たしてそれを愛と呼んでいいのか?
痛い系、暴力、鬼畜、精神的苦痛、などでサーチしまくってる方はぜひご一読ください。
以下、個人的な格付け!!
第3位『カラーレシピ』はらだ先生
【あらすじ】
自分の手で自分が思い描いた色に綺麗に染めるのってすげー快感だよな
欲が満たされる 出典:カラーレシピ一巻 はらだ P163より引用
笑吉(しょうきち)が働く美容室に福介(ふくすけ)が入社。性格や仕事スタイルが異なる二人はたびたび衝突するが、徐々に距離を縮めていく。しかし笑吉の周りで不気味な出来事が起こりはじめ???
【感想】
痛みが増すはらだ先生の作品。
レビューの中でちょくちょくお見受けするのが『はらだ節炸裂』(笑)
ネタバレって読んでもいい作品と読まずに初見から入った方がいい作品に分かれると思うんですが、これは完全に後者ですね。
※ここからはネタバレ注意
1巻の途中までは他BLと同様、ケンカップルからのラブラブか?と落ち着いて見られるのですが、りくが福助を疑い始めたあたりからぞっわぞわ…。
ドアノブにひっかけた〇ンドーム。『福助…どんな顔して発射したんや…』と呆れました。
2巻。福助は正体が笑吉にばれてからというもの、本領発揮し始めます。
ストックホルム症候群やパブロフの犬などの効果を狙ったのか?とまで疑わしき行為に走る福助。
しかし結局は全てが空回り、笑吉の心は離れるばかり…。最高潮にしょぼくれた福助は仕事もいけねぇ、客もほったらかし、生ける屍のようになります。もはやちょっと見てるこっちが痛々しく感じるほどでした。弱り切った笑顔は読者の同情さえ引いたのでは??
ここでも『りく』がいい仕事してくれるんですが、『これってお前の作戦だろ?』と言わんばかりの突っ込み入れてくれます。
それに対して『にやぁ』の福助が印象に残ります。
出典:カラーレシピ② はらだ P228
BLはハッピーエンドじゃないといやぁ!というレビューが多い中、まさかのハッピーエンドもぎ取る発言(笑)あんなことしといてまだハッピーエンド狙えると思ってるのがサイコwww
さすがファンサービスを欠かさない美容師、とでも言ったところでしょうか。
第2位『ヴィーナスに接吻』定広美香先生
【あらすじ】
「都、三日やる。トマを見つけろ。
二度と悪さできんよう、奴の両腕を取って来い」
出典:ヴィーナスに接吻 定広美香より引用
同じ孤児院で育ったトマと都。都は幼少期より美しい手を有すトマを穢す欲望が抑えられない。ある日都は上からトマの両腕を取ってくるように命じられ…。
【感想】
こちら、10年前に初刊が発行された作品なんです…。(楽天ブックスに新品が見当たらない…。
まだBLが今ほど世の中に受け入れられる前の作品なので、ボーイズラブというよりは耽美というジャンルに振り分けられていた頃の匂いがします。
なので内容が破滅的で愛情は重苦しく、痛々しい。
本来であれば、サイコパスというよりは痛い系ジャンルに入るかな?とも思ったのですが、衝撃が大きな作品なので敢えてサイコパスの中に入れてみました。
※ここからはネタバレ注意
ヴィーナスに接吻は、執着、痛い系などが好きな方にはたまらない作品。これって商業誌で出してもいいのか、というレベルです。
中でも最も衝撃を受けたのが『え?まじで腕落としたんか?』
という箇所でしたね。個人的予想は…
- やるやる言いながら逃がす
- 偽物の腕を献上する
のどちらかだと思っていたのですが、都、まじでやりおった。
こういう作品は大好物なので、それ自体に嫌悪なんてことは全くないのですが、まさか商業誌でそんな描写が許されるとは、という衝撃でした。
他にも
- 放置プ〇イで死にかける
- 目隠し首絞め(お互いに相手が誰だかわからない状態
- フィスト〇ァ(しかも義手)
…などなど一歩間違えば氏ぬ行為が目白押し。
でもそのすべてが究極のサディ○ト都が織りなすトマへの深い愛情なんです。
出典:『ヴィーナスに接吻』定広美香 より引用
ヴィーナスに接吻は続編『深海のヴィーナス』があるのですが、1作目に負けず劣らず痛々しい。
ちなみに都(攻め)が穢されるシーンもあるのですが、魅せ方が上手い上手い。
リバ(ちょっと違うけど)、NTRあたりが好きな方にもおすすめです。
個人的には激推し作品!!!!!
第1位『蟷螂の檻』彩景でりこ先生
【あらすじ】
名家・當間家の跡取りとして厳しく育てられてきた育郎は座敷牢に囚われている妾腹の兄蘭蔵に父の関心の全てを奪われ、蘭蔵に対して激しい嫉妬と憎しみを抱くように。誰からも愛情を注がれなかった育郎は使用人として常にそばで支え、慈しんでくれる典彦に特別な感情を抱くようになる…。
【感想】
サイコパス攻めに輝いたのは『蟷螂の檻』の典彦に決定!
蟷螂の檻は既刊4巻までなのですが、3巻目後半で典彦が本領を発揮します。
これまでなんやかんやと残虐な正体を隠し、良いやつぶりながら育郎をなぶってきたのですが、3巻ではもうどうにでもなれ状態。
内股にたばこをぎゅっ(これは痛いぞ…)
「貴方からの思慕も愛情も信頼も憎しみも苦しみも絶望も総て
唯一私だけに向けられるものであって欲しいのです。」
出典:『蟷螂の檻』彩景でりこ 3巻 P179
はい、この行為と一言でサイコパス決定。
残念ですが、信頼や憎しみは同一人物に対して同時に向けられる感情でないことぐらい、常人であればわかるんだよ、典彦…。
でもサイコパス攻ってみんな暴走しがちだから、現時点では暴走してることに気づいてない、というかhighになっててもはや周りが見えてない…。
ラストはどのような形で迎えるのか…。四巻がとかくカオスな終わり方をしているので五巻が待ち遠しい、というか読まずにいられない…。
もはやハッピーエンドは流石に無理だと踏んでます。よくてメリバですかね。
ただ、蟷螂の檻のあらすじ読んだだけで、ラブラブハッピーエンド求めてる人は買ってないだろうからメリバでも読者みんな落ち着き払ってみていられそうです(笑)
サイコパスばかりご紹介していたら、口直ししたくなってきました…。
たまにはラブラブBLでも読みましょうかね。
では次回の記事でお会いしましょう。