こんにちは!福子です。
待ちに待っていた座裏屋先生のシャングリラの鳥II巻が発売しました。
「2巻」じゃなくて「II巻」なあたりまでがお洒落…。
雰囲気BL、お洒落BL、シックBLの名を欲しいままにするシャングリラの鳥。
異国で、時代背景もはっきりしない。その上ほぼほぼシリアス展開で構成される。そんなんじゃいかにも二次元になりがちか??と思いきや!!
細かい箇所までキャラ設定や、世界観の設定をされているせいか、現実離れしているにもかかわらずリアルさを欠かない。
それではシャングリラの鳥の…
あらすじ
シャングリラに試情夫として雇われたノンケのアポロ。(試情夫:本番前に男娼たちのポテンシャルを上げる仕事。またボディーガードやメンタル面のケアも担う。)
彼らに課せられたルールはざっくりとしていて非常にシンプル。
イかせてはならない、挿れてはならない、恋に落ちてはならない。
アポロは男娼フィーの元で試情夫として教育を受けることに…。
ここが見所!シャングリラの鳥
とにかく突き抜けてお洒落!
BL作品の中でも群を抜いていると言っても過言では無いでしょう。
絵の綺麗さもさることながら、作品全体が醸し出す雰囲気は時にため息が出るほどです。
矢澤あい先生の「パラダイスキス」、京都アニメーションの「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」など、シーンひとつひとつを切り取りたくなるような作品が好きな方には是非おすすめしたいです。
ストーリーの骨組みが強固 伏線を張ってくるBL作品
これは座裏屋先生のもう一つの長編ストーリー「コヨーテ」にも通ずるのですが、途中で終わってイラァッッ!とする数少ないBL漫画www
私の中のBL作品の連続ものは「先が見たい」「ずっと二人を見ていたい」と言う思いからポチっとしてしまうものがほとんどです。
例えばGAPS、どっちもどっち、僕のお周りさん…言い出したらキリがないですが、そう言うのが多い印象。
でもシャングリラの鳥はIIの最後でこのイラァッッ!を今までに感じたことないぐらいに感じましたwww(囀る、蟷螂よりヤバかったwww)
作中に謎を撒き散らかし、危険な匂いを漂わせ、読者の緊張がマックスになった段階で次号へ…。と言う生殺し状態www
フィーの魅力がリアル
座裏屋先生作品では受けの子に惚れがち。シャングリラもまた例外ではなかった。
男娼フィーの魅力が尽きない。
外見の美しさもそうなのですが、中身がいい!
「罪を犯したかもしれない」ということに対する罪悪感や恐怖、懸念や猜疑心といった心情がありありと伝わってきます。
表情や行動やセリフといったひとつひとつがリアルで、引きずられるように感情移入してしまいます。
出典:シャングリラの鳥II 座裏屋蘭丸
このセリフと一コマはフィーの心情を察すると、切ない…。
ーーーーーここからII巻ネタバレを含みますーーーーー
行為により、アポロは試情夫の禁忌に触れてしまいます。
先ほどまでとにかく切なく、弱々しかったフィー。
でもそこで終わらないのが魔性の魅力。
「これは俺たち二人だけの秘密だ」
出典:シャングリラの鳥 座敷裏蘭丸
このセリフと表情は何を意味するのか…。
考察①
もとよりそのつもりでアポロに迫った。
あの切ない表情とセリフからは考えにくいような気がします。
考察②
やっちゃったもんはしょうがない
開き直りパターン。だとしたら別の方法で慰めるだろ。
考察③
不可抗力でアポロに禁忌を犯させてしまったが、そうなった以上は共犯者に仕立てあげることでアポロにもっと近づきたかった。
個人的には考察③のパターンかな…と考えています。
それにしても…座敷屋先生の終わり方がガチ鬼www
パシャパシャ男の正体から何から全てを謎にしての次号www
結局挿れねぇしっっっwww
これは是が非でもⅢを読まずにはいられませんね。
コヨーテも気になっていると言うのに…。
散財乙www