こんにちは。
ちょっと伺いたいのですが……皆様はドライヤーで下半身を乾かします?
私は一度も乾かしたためしがないのですが……ふと目をやるとパートナーがカーテンもかかっていない窓のそばで、股間に熱風を当てているではありませんか。
聞くと『乾かさないと蒸れるではないか』とのことでした。
さしずめ、私の股間は常に蒸れているということなのでしょうか。
と不安になった次第です。
さて、本日は個人的に激推しジャンル『痛い系』を題材としたBL漫画をご紹介いたします。筆が滑るように進んでいます。
福子が個人的におすすめする5選をランキング付けし、第5位から順におすすめ致します。
それでは早速…。
第5位『夜はともだち』 井戸ぎほう先生
【あらすじ】
ノーマル疑似Sの真澄×真性Mの飛田はひょんなことから、身体の関係を持つことに。当初は真澄も興味本位だったので、痛いプレイを楽しみます。しかし、本来ノーマルな真澄は次第に身体の関係以上のつながりを飛田に求めるようになります。
愛は○癖を超えるのか…?
【感想】
全体的に淡々とした暗い雰囲気の作品なんですが、それゆえに引き込まれる情緒を孕んだ作品です。
飛騨君が真澄に本を渡すシーンや、真澄が飛田君の髪を切るシーンなどは秀逸。難しいのは好きになった相手との○癖が合致するかどうかは別、というところですね。
真澄と飛田の場合は、程度の差ができてしまったところや、性を重視するあまり、心がついていかなくなったことが問題でした。
ドMがドMを好きになってしまったらどうすればいいのか。
そんな起こってもいないことを考えさせられましたね……。
第4位『愛せよバケモノ』つきづきよし先生
【あらすじ】
金持ちの進学校から底辺ヤンキー校へと転入してきた礼司。お約束とばかりにヤンキーたちに屋上に呼び出され、それを返り討ちにしているところを『アキラ』に見られてしまいます。アキラは「強いやつとやりたい」と言い執拗に礼司を追いかけ、喧嘩をふっかけてきてははボコボコに…。ある日殴られる礼司はアキラのナニがおっきしていることに気付いて…。
【感想】
最後の最後まで『ブロマンス』に近かった二人の関係が秀逸。恋人というよりは相棒、二人の間に流れる感情は友情の延長線上の愛と言った感覚です。特にアキラの押し殺したような心理描写が非常に切ない。礼司は『自分とは住む世界が違う人間』だと自覚して、それでも最後にもう一度会いたい、そんな葛藤を目の当たりにすればぐっとくること間違いなしです。
第3位『スニーキーレッド』たなと先生
【あらすじ】
近所のヤンキー釧路からくだらない因縁をつけられ、ボコられるフリーターの三崎。その行為は会うたび繰り返され、避けられるはずの暴力を敢えて受け入れていく。三崎は釧路からの暴力を受けるたび、身体が快感を享受していることに気付き始め…?!
【感想】
最近では時々目にするようになった『ボコり愛』の発祥だったりするのではないか、と思わしき作品。
男女でここまでしてしまうとどうも『DV感』が出てきてしまうのですが、BLではこれが愛としてまかり通るから不思議ですね。
釧路の場合は日常生活においてもSッ気丸出しなので、表裏のないドSに認定できる数少ないキャラです。そして三崎もまた然り。日常、性生活ともに真性ドMです。つまりスニーキーレッドは真性ドSと真性ドMが巡り合ったという運命の物語だったんですね。
(どうでもいいことなんですけどスニーキーだかスキー二―だか混乱するのは私だけではないはず)
第2位『蝶と花の関係性』akabeko先生
【あらすじ】
小・中・高と厳しい上下関係をたたき込まれた新入社員の花田。入社後厳しい扱きを受けるだろう、と覚悟を決めるも、先輩蝶野の緩さに唖然としていた。そして『飲まされるに違いない』と挑んだ新入社員の歓迎会でも肩透かし…。そんな心境を蝶野に告げると、気合が空回りするのも虚しいだろうとぐいぐい飲まされ、つぶれて持ち帰られる。苦しいなら吐け、と蝶野に無理やり嘔吐させられる花田。
【感想】
二人のSMにおける関係性は完璧で理想的。
花田は真性ドMで、ただただ蝶野に与えられる痛みを快感に変換する力を持っています。蝶野は攻め方、甘やかし方に思いやりと愛情を持っています。
痛めつけて喜ぶのではなく、痛めつけることで相手を喜ばせようという優しいS。加虐性が強く、相手を痛めつけることに重きを置くSが多い中、蝶野のようなSは逸脱しています。
その優しさは過去に受けた心の傷や腹に刻まれたタトゥがあったからこそのものだと思うと、こちらの子宮も鷲掴みにされた気分ですね。
第1位『歌舞伎町バッドトリップ』汀えいじ先生
【あらすじ】
『心が読める』そんな奇抜な特技を持つ美山徹は、その特技を生かして歌舞伎町のナンバーワンホストに上り詰めた。一見死角など無さそうな徹だが、『メンズモデル・陽川泉輝の熱狂的ファン』という誰にも漏らせない秘密があった。
暑い夏のある日、徹は偶然泉輝に出会い、結果的に食事の約束をとりつけることに成功した。食事中、徹が思わず読んでしまった泉輝の心の中は『徹に対するエチで加虐的な妄想』で埋め尽くされていて…。
【感想】
痛い系に共通して多いのが、『受けが何らかのきっかけで突如としてドMに目覚め、身体の繋がりを通じて恋が始まる』というものですがこちらは別。
徹は当初『痛み』に対し、恐怖心さえ抱いています。泉輝はそんな徹を思いやり、自身の加虐性を抑えつけてでも徹を愛そうとします。
徹もまた『心を読む』力があったため、泉輝の加虐的な性嗜好を知り、Mになろうと努力します。そんな二人なので、かなりソフトなプレイから入っていくのですが、お互いを思いやりながら徐々に進めていくレベルアップ方式にぎゅんぎゅんします。
特に徹を縛って放置した後、泉輝が徹を抱きしめて『よく我慢した。本当にありがとう』というシーンはキュン氏…。
5作品とも作画、話のテイスト、キャラクター、全く違っているのですが、それぞれにぐっと子宮を鷲掴みにされる良さがありました。
特に2位『蝶と花の関係性』における蝶野が花田の頭を撫でて甘やかすシーン、1位『歌舞伎町バッドトリップ』縛って放置した後『よく我慢した。本当にありがとう』と泉輝が徹を抱きしめるシーンは最高でした!!!!!!!!!
Mっ子は痛みを耐え抜いた先、ご主人様に思いっきり褒めてもらえるというのが最高に気持ちいわけです!!!!!
自身の癖もさらけ出して収集が付かなくなりました。
それでは次回の記事でお会いしましょう。